アーモンドの花とカリソンの語源

Bonjour à tous, C’est Ayako !

日本もフランスもだんだんと春めいてきて、お花見の季節ですね。

パリに住む日本人に有名なのがソー公園Parc de Sceauxでのお花見。
この公園には日本さながらの桜の散歩道があるのです!

ところでこの時期咲くこんな花ご存知ですか?

桜?梅?桃?
いいえ、これはアーモンドの花で、
南フランスでとりわけよく見られます。

桜と外見も似ているし、開花時期も少し早い程度なので、
日本人はうっかり桜!?と勘違いしてしまいます。

南フランスの温暖な気候がアーモンドの栽培に適しているそうで、
Aix-en-Provenceにはこのアーモンドを使った非常に有名な郷土菓子があります。

カリソンCalissonと呼ばれるもので、
アーモンドペーストにメロン等のフルーツコンフィを練りこみ、
一口サイズのお花型にしたものに表面をグラサージュします。
実物はこちらのサイトからご覧ください。

初めて作られたのは12世紀との記録も残っていますが、
15世紀のこんな逸話が語り継がれるようになりました。

それは時の王様René d’Anjouの2回目の結婚式のこと。
そのお妃様となられるJeanne de Lavalは仏頂面で有名な女性でした。
その笑顔が見たい、と王様のお抱えパティシエにより作られたのがこのお菓子だったのです。

思惑は見事命中!
お妃様は満面の笑顔を見せ尋ねます。
「この菓子の名は?」
「Câlinです」
とパティシエがプロヴァンス訛りで答えたことからCalissonの名前になったのだとか。

とっても微笑ましいお話ですが、このCâlinという名詞、
辞書で引くとびっくりする日本語訳が出てきますので
心の準備をしてくださいね。

日常フランス語では子供が親に、また親が子供に
– Je veux un câlin ! ハグが欲しい!
– Fais-moi un câlin ! ハグして!
と使ったり、
撫でられるのが嫌いな、つれない飼い猫を指して
– Mon chat n’aime pas les câlins.
と使ったりします。

勿論動詞Câlinerもありますよ。
– Mon chat ne me laisse pas le câliner, ça m’énerve !!
私の猫、撫で撫でさせてくれないの、いらいらする~!!

Aix-en-Provenceにお越しの際は是非試してみてくださいね。
思わず素敵な笑顔がこぼれおちますよ♪

 

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