フランス人に「Non」と言う勇気、言われる勇気

フランス人に「Non」と言う勇気、言われる勇気

Bonjour !
アンサンブルフランス語講師のDaisukeです。

今回は、「Non」と言う勇気、
言われる勇気についてお話したいと思います。

フランス語で会話をする時、
返事の仕方でちょっとまごついてしまうことってありませんか?
「あれ?Ouiで答えるんだっけ?Nonで答えるんだっけ?」
フランス語を勉強し始める時、
日本語の感覚をそのままフランス語に当てはめると、
うまく訳せなかったり話せなくなることはよくあります。
特に、返事の仕方は日本語の感覚とフランス語のそれでは大きく異なります。
そんな時は、フランス語の持っている「特徴」をしっかりと理解することで、
解決することができます。
日本では、返事をする時には
「相手の話を聞いているかどうか」
「相手の『言っていること』に賛成するかどうか」で
「はい」「いいえ」どちらを言うかが決まります。
例えば…
A 昨日は暑くなかったですよね。
‐B はい、暑くなかったです。
‐B いいえ、暑かったです。

 

のように言いますよね?
この時Bさんは、Aさんの言っている事に対して
「同調する」か「同調しない」かで
「はい」「いいえ」を使い分けています。
この時の「はい」「いいえ」は
Aさんとの「関係」が重要な要素となっていて、
「暑かった」「暑くなかった」、という「事実」は関係ありません。
それに対してフランス語では
A Il ne faisait pas chaud hier, n’est-ce pas ? (昨日は暑くなかったですよね?)
‐B Non, il ne faisait pas chaud.  (いいえ、暑くなかったです)
‐B Si, il faisait chaud. (いいえ、暑かったです)
と答えます。
日本語に訳すとどちらも「いいえ」となるため、
日本人は少し混乱をしてしまいます。
この時の「Non」はAさんの言ったことに対して
打消しや反対意見を述べているのではなく、
「暑かった」「暑くなかった」の事実に対して、
「暑くなかった」という意味の「Non」を使っています。
フランス語で会話をする時、時々
「Je ne suis pas d’accord avec toi. (いや、君には賛成できない)」
と言われることがあります。
日本人はこれを言われると
「自分そのものを否定された」ような気分になってしまい、
必要以上に傷ついてしまうことがとても多いのです。
しかし、フランス人がこういう時、
「あなたのその意見には賛成できない」という意味しかなく、
「あなたそのものを否定している」わけではありません。
「君の意見には賛成できないが、君がその意見を持つことは指示する」
とよく言います。フランス人は議論好き。
ほんの些細なことでもひたすら議論することがあります。
しかし、滅多なことで言い争いに発展することはありません。
Nonと言ったとしても、相手そのものを否定しているという意味がなく、
あくまでも事実やその意見に対して「だけ」Nonと言っている、
という背景があるんですねえ。
フランス人と会話していて、
「どうしてそんなこと言うの?!」と傷つきそうになったら、
ちょっと思い出してみてくださいね。
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