ブルターニュ地方の不思議な巨石文化「ドルメン」「メニール」
アンサンブルフランス語講師のDaisukeです。
ブルターニュ地方にホームステイしている間に、
とっても不思議な場所に案内してもらったので、ご紹介します。
ランデュヌヴェズのDolmen |
ブルターニュ地方には、巨大な石で作られた巨石記念物、
もしくは支石墓と呼ばれる
巨石建造物が多く存在します。
これらの多くは、西ヨーロッパ、スカンジナビア半島、
バルト海沿岸に集中しています。
お墓ではないかと言われていますが、実際のところは
どのような目的で建造されたのかは解明されていません。
上記の写真はドルメン(Dolmen)と呼ばれるもので、
ブルトン語で「石の机」を意味します。
写真のものはランデュヌヴェズ(Landunvez)という町にあるドルメンです。
海岸沿いの路地を入っていったところに、突如姿を現します。
高さ1メートル、横3メートルほどの小さなDolmenでした。 |
紀元前4000年~3000年頃の西ヨーロッパで数多く作られたそうです。
そして、もう一つがメニール(Menhir)と呼ばれるもので、
ブルトン語で「長い石」という意味です。
単一で直立しているものを言います。
ケルロアズのMenhir。 |
写真のメニールは、プルアルゼル(Plouarzel)という町にある、
ケルロアズのメニール(Menhir de Kerloas)と呼ばれるものです。
高さは10メートルあり、
立っている状態のメニールとしては、世界最大です。
もともとは12メールありましたが、落雷によって先端が崩れ、現在は10メートルです。
どれくらい大きいかと言うと…
これくらい。
別に岩がごつごつしている場所でもないのに、
クレーンもトラックもない時代に、
どうやってこんなに巨大な石を運んで、立てることができたのか、
ロマンが膨らみます。
ここがどんなところかというと、
トウモロコシ畑の中。中央より少し右奥に見えるのがMenhirです。 |
トウモロコシ畑の中を歩いていくと… |
突然その巨大な姿を現します。 |
なんだかとても不思議な気持ちになります。
トウモロコシ畑の中に巨石が一本。
現存する最も大きなメニールは、同じくブルターニュの
ロクマリアケール(Locmariaquer)という町にある
大きな壊れたメニール(Grand Menhir Brisé)で、
つくられた当初は20メートルの高さを誇っていました。
現在は壊れて、4つに分かれて地面に横たわっています。
このように、ブルターニュ地方には巨石文化があちこちにあり、
不思議な巨石たちを眺めて、ヨーロッパ先史時代に思いをはせるのも
面白いかもしれません。
では、最後にケルロアズのメニールを地図で確認しておきましょう。
ブルターニュの先端、フィニステールの北側にあります。(Google mapより引用) |
車でしか行くことができない場所なので、
レンタカーかタクシーをご利用ください。
それでは、また!
Kenavo!(ブルトン語で au revoir ! )