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南フランスを襲った山火事体験

2017年夏のバカンスは南仏で過ごしたのですが、
「山火事」という大変な事態に遭遇してしまいました!

毎年スペイン、イタリア、ポルトガルなど
夏に乾燥しやすい地域は山火事が起こりやすいのですが、
今年は南仏でも相次いで発生し、バカンス中の滞在先であった
Le Lavandouの隣村、

Bormes les Mimosas では甚大な被害が出ました。
フランス全国ニュースで何度も映像が流れ、胸が痛みました。

というのも、毎年1回は訪れる大好きな場所なんです。
山火事のニュースを聞いた瞬間、何かの間違いかと思いましたが、
それが紛れもなくBormes les Mimosaだと知った時は立ちくらみがしました。

あの美しい村の風景が火で焼かれてしまうなんて、
どうか夢であってほしいと願いましたが、現実は残酷でした。

山火事が発生した時、私たちはLe Lavandouのビーチにいたのですが、
遠くに大量の煙がたなびいているのが見えました。
近くに住む友人から燃え盛る山の写真が送られてきて、
思わず泣きそうになりました。
滞在中はその友人の家に遊びに行く予定だったのに…
とはいえLe Lavandouまでは距離があるので、
不安な気持ちはありつつも避難準備はしませんでした。
そして翌日。
滞在先のテラスでランチを取っていたら、煙が見えてきました。
数十分後には煙がどんどん濃くなり、こちらへ押し寄せてきます。
さらに濃く高くなっていく煙を見るうちに、
これまで山火事に遭遇したことがなかった私は
ありとあらゆるシチュエーションを想像して怖くなりました。
最初に煙が見え始めてから1時間半後にはこのような状況になり、
私たちは急いで食事を済ませて避難準備を始めました。

こういう時、人間は何を考えて行動するかというと、
持ち物はどうでもいいから命だけ助かればいいと思いつつ、
水も食べ物も色々持って行きたいという欲が出てしまいます。

もちろんそんなに沢山のものを持ち出すことはできないので、
どうしたらいいのか、軽いパニック状態に陥ってしまいます。

あちこちからサイレンの音が聞こえ、
消化活動を行っている飛行機が何往復もしています。

もう心臓が爆発しそうです(涙)

もっとも被害が大きいBormes les Mimosaに住む友人と連絡が取れ、
1万2000人が避難したと聞き、友人も無事だと確認できました。

私たちの滞在先でも避難が必要なときは警察が知らせてくれるとのこと、
この日は全員テレビのニュースに釘付けになりました。

BFM TVでは生中継で山火事の様子を絶えず流してくれ、
500第の消防車、600名以上の消防士さんが消化活動にあたっていると聞き、
この暑い中分厚い消防服を着て懸命に作業してくれている彼らのことを思うと
何回も涙が出そうになりました。

山火事に遭遇したばかりでなく、まさか避難準備までするなんて、
どちらもめて初めてのことで、言葉にできない怖い思いをしましたが、
人生は何が起きるか本当にわかりませんね。

健康な体で当たり前のように生活しているのが普通だと思っていましたが、
たくさんの人たちの協力と努力があって今自分は生かされているんだと気づき、
今回の体験は人生について改めて深く考えるきっかけとなりました。

生き続けることは、感謝し続けることなんですね。
私たちの安否を心配していた友人たちからも電話をもらったので、
彼らの優しさにまた感謝の気持ちでいっぱいです。

翌日には山火事はほぼ鎮火しましたが、
乾燥した気候が続く限り予断を許さない状況で、
この日も消防士さんたちが消化活動を続けていました。

私たちはどうやら、避難せずに済んだようです。
消防隊の皆さんに心から感謝します。

そして、被害に遭われた方、大切な家を失った方には
心よりお悔み申し上げます。

私にできることがあれば、この大好きな村
Bormes les Mimosaに今後も恩返しできればと思います。

スタッフMiki